おたよりinformation

保健だより 6月

新学期が始まって、1ヶ月が経ちましたね。
子どもたちは少しずつ新しい環境に慣れてきたように感じます。
しかし、この時期は体や心に疲れが出て怪我をしたり、体調を崩したりしやすくなります。
子どもの体調に十分注意して様子を観察しましょう。

蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)の多くは皮膚にかゆみと赤みを伴いますが、発症の原因や赤みの特徴も様々です。
発症してしまったら、かゆみが広がらないようにすることが第一です。
繰り返すことも多いため、早めに受診しましょう。
また、体温が上がるとかゆみの原因にもなるので、お風呂はシャワー程度で済ませ、衣服は体を締めつけないゆったりとした物にしましょう。

発症の主な原因

発症には、かぜのウイルスによるものや花粉、ハウスダストなどのアレルギー物質による内的要因と、日光や外気温、運動による汗、虫刺され、かぶれやすい植物に触れるなどの外的要因があります。
かゆみを抑えるために抗ヒスタミンなどの薬を服用することは大変有効ですが、原因物質を知り、極力それらを避けることも大切です。

虫よけ対策

ご自宅での対策

子どもは皮膚の抵抗力が弱いので、虫刺されが原因で、とびひなどの皮膚病になってしまうことがあります。
網戸に虫除けスプレーをしたり、虫の嫌う香りのローズマリーの鉢を置いたり、虫除けパッチやリストバンドを身に着けさせるなど、ご家庭でも簡単にできる虫除け対策を行いましょう。
また、外出時や登園前に虫除け(スプレータイプやウェットティッシュタイプなど)を行うのも効果的です。

保育園では…

保育園では、職員が園児に虫除けスプレーを塗布する事はできません。
ご自宅で行うか、登園した際に保護者の方が塗布をお願い致します。
また、効果的であるのは、長袖長ズボンです。
職員での着替えは行えませんので登園時に着用をお願い致します。
皮膚が弱く、医師より軟膏が出ている場合は、与薬依頼書を提出して頂けると塗布が可能です。
その他の対応として、お散歩の際には虫除け(吊るすタイプ)をお散歩バッグに付けていきます。
虫刺されがひどい場合は、冷却し対応致します。

熱中症

熱中症は、日射病、熱射病などの総称です。
日射病は、戸外で強い直射日光にさらされることが原因で、熱射病は室内でも気温の高い場所に長時間いたために起こることが原因です。

◆熱中症の症状

日射病…顔は赤く、呼吸が荒くなります。皮膚感覚は熱く、体温が上がっても汗が出ず、めまい・頭痛・吐き気などを伴います。
熱射病…顔は青白く、大量の汗をかきます。皮膚感覚は冷たく、めまい・吐き気を伴います。

◆なぜ子供は熱中症になりやすい?

子どもは体温調節がうまくできず、温度変化の影響を受けやすい、また衣服の着脱も水分補給も一人で行うのが難しいため、容易にかかりやすいのです。
車や家の中でも熱中症になります特に車中では、気温が高くなくても高温になるので、子どもを一人にするのは絶対に避けましょう。

予防のポイント

  • 日中は帽子をかぶって外出をしましょう。日除けのあるベビーカーも照り返しで暑くなるので、散歩はできるだけ短時間で切り上げましょう。
  • 炎天下での遊びは、長時間に及ばないよう注意しましょう。海や屋外プールなどの水辺でも、30分毎に日陰で休息をとるようにしましょう。
  • 肩まで隠れる、吸湿性、吸水性に優れた衣服を選びましょう。
  • 水分補給は、電解質の入っている経口補水液などの飲み物を与えましょう。