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5月の保健だより

春の風が心地よく、さわやかな気分になれる5月。しかし身体や心に疲れが出て、体調を崩したりしやすい時期でもあります。園でも溶連菌感染症、感染性胃腸炎にかかる園児がみられました。どちらも大人も感染する病気です。どんな病気か知ることで早めに対応が出来るようにピックアップしてみましたのでぜひ参考にしてください。

〇溶連菌感染症

溶連菌(ようれんきん)感染症とは、溶血性連鎖球菌という細菌による感染症で、喉の痛みを伴う咽頭炎の2割程度がこの菌が原因と言われています。

5~10歳くらいまでの子どもがかかりやすく、発熱で気付かれることが多く、咳やくしゃみなどでうつります。大人にも感染するので子どもがかかったときは注意が必要です。

2~5日の潜伏期間の後、喉の痛みや、扁桃腺が腫れる症状から始まり、頭痛、体のだるさなど、かぜの症状と同時に38~39℃の高熱が出ます。発熱から2~3日経つと、首や胸、手首、足首に粟粒状の発疹が現れて強いかゆみを伴い、やがて全身に広がります。同時に舌にイチゴ状の小さくて赤いブツブツとした発疹が現れます。

溶連菌感染症と診断されたら、抗生物質を10日から2週間程服用します。早い時期から服用する程、治療効果があると言われています。発症から5日程経つと、熱も下がり、発疹や喉の痛みも治まります。予防には手洗い、うがいが基本です。

〇流行性胃腸炎

感染性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスが原因の胃腸炎で、数時間前まで元気だったのに、突然顔色が変わり嘔吐が始まるケースが多く見られます。症状が出てから数時間が一番重く、水分を与えても吐いてしまいます。吐き気が治まるまで様子をみて、顔色が戻ってきたら経口補水液などを少量ずつ与えましょう。乳児の場合、母乳はそのままあげても構いません。下痢の症状は、数日前から出る場合もあれば、嘔吐が始まってから出る場合もあります。嘔吐物や便から感染することが多いので、ご家族にうつる場合も多いです。早めの処理と消毒が、感染予防につながります。

嘔吐物の付いた衣類の洗い方

ハイター(次亜塩素酸ナトリウム)などの消毒液を0.02%に薄めて

衣類を30分~60分漬け置きした後、洗濯をします。

ハイターを使用すると漂白されてしまうため、色落ちを避けたい場合は85℃以上の熱湯に1分間以上浸けることで消毒することができます。

※消毒液(次亜塩素酸ナトリウム希釈液)の作り方

0.02%→ペットボトルに水2L+ハイターをペットボトルのキャップ2杯