おたよりinformation

5月の保健だより

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が心配な中、5月を迎えました。緊急事態宣言後、保育園も休園になってしまいましたが、体調はお変わりありませんか?これからも確かな情報を得て、健康に過ごせるように気を付けましょう。

新型コロナウイルスについてのQ&A

Q:子どもが感染するとどのような症状がでますか?

A:子どもの感染者数は成人と比べると少ないですが、感染しやすさは成人と変わらないこともわかってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。成人と同じように、発熱が続き肺炎になる例も報告されています。一部の患者では嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状を認めます。血液検査でも明らかな特徴はありません。胸部エックス線検査や肺のCT検査を行うと肺炎が認められる患者もいますが、ほとんどが1-2週で回復しています。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。

Q: 子どもの症状が新型コロナウイルスによるものかもしれないと思ったら早めに医療機関を受診した方が いいですか?

A:国内で新型コロナウイルスに感染している小児は徐々に増えつつありますが、新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所等を受診しても、診断を確定するための検査はできません。むしろ受診によって新型コロナウイルスの感染の機会を増やす危険性があることを念頭におく必要があります。

なお、厚生労働省からの新型コロナウイルス感染症を疑う基準では、「37.5℃以上4日」とありますが、この基準では、小児の「風邪」の多くが当てはまってしまいます。小児では、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、速やかに医療機関を受診してください。ただし、小児であっても濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

≪消毒方法について≫

・ウイルスの除菌に使用できる消毒剤

*手指:消毒用アルコール(濃度70%以上)

*物の表面:塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%)

※次亜塩素酸ナトリウムを含む商品例としては、ハイター、ブリーチ、ピューラックス等があります。

※塩素系漂白剤は用途に応じ、表を参考に希釈して使用してください。古くなった製品は効果が薄いので、ご注意ください。

※日本小児科学会ホームページより一部参照しています。新型コロナウイルス感染症関連の情報も掲載されておりますのでご参考下さい。

★身体測定・健康診断等の保健行事の日程は、休園再開後に決定次第お知らせします。