おたよりinformation

ほけんだより 2024年6月

アジサイの鮮やかな色が目を引く季節になりました。
雨で外遊びやお散歩ができない日も多くなりますが、子どもたちはさまざまな室内遊びを楽しむ予定です。
温度も湿度も高くなってくるこの時期、汗をかいたらこまめに着替え、水分補給をしっかりしながら過ごしていきましょう。

こどもの尿について

お子さんの腎臓の病気で最も多いのは血尿、たんぱく尿です。
これらは原因がなく、心配がいらないことが多いのですが、中には糸球体腎炎、ネフローゼ症候群の場合があります。豊島区では
早期発見のために4.5歳児を対象に尿検査を実施しています。気になる症状があれば小児科を受診してみましょう。

夜尿症

睡眠中の尿漏れの症状のことで、一般的には「おねしょ」といわれています。
子どもの夜尿症は排尿に関する機能が未発達で起こっているケースが多く、成長とともに抗利尿ホルモンの分泌が増え、ほとんどが自然解消に向かいます。
6歳以上になって週1程度の頻度でおねしょをする場合は夜尿症の可能性があります。

急性糸球体腎炎

急性糸球体腎炎とは、急に血尿や蛋白尿が出現し、尿量が減ってきて浮腫が出てくるのが特徴的な病気です。
ほとんどは溶連菌の感染が原因で、溶連菌感染後急性糸球体腎炎では、咽頭炎、扁桃炎や皮膚の感染(膿痂疹など)にかかった2~4週間後に、合併症として発生することもあります。
好発年齢は4~10歳で、3歳以下ではほとんど起こりません。
発症すると1カ月程度の入院加療が必要になります。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群では、腎臓の糸球体(尿をつくるところ)に何らかの障害が生じ、血液中の蛋白が多量に尿中に出てしまいます。
その結果、血液中の蛋白が減って、全身にむくみが出現してきます。
症状は「なんとなく元気がない」、「まぶたが腫れぼったいかんじ」で気がつかれることが多く、むくみが強くなると顔だけでなく、下肢や男の子では陰のうも腫れてきます。
体に水分が貯留してくるので、体重が急激に1~2kgも増えることもあります。
再発を繰り返すことが多く、やっかいな病気ですが、思春期になる頃には再発しなくなるので根気よく病気と付き合っていくことが大切です。

梅雨の時期の注意点

食中毒

食中毒は6月から9月頃にかけて多く発生します。食品は十分に加熱して食べましょう。

事故

雨の日は傘をさすことで視界が悪くなり、 事故の危険性が高まります。
また、雨で滑りやすく、転びやすくもなりますので十分に注意してください。

6月の保健行事予定

身体測定

ひよこ:6/10(月)

りす:6/14(金)

こあら:6/17(月)

幼児:6/26(水)

健診

0~2歳児健診:6/21(金)10時~