おたよりinformation

9月の給食だより

夏の暑さの中にも徐々に秋の風を感じるようになってきました。季節の変わり目は体調を崩さない様に規則正しい生活と食事、睡眠が大切です。9月は晩夏、初秋の旬の食べ物をたくさん味わってみて下さい。給食にも取り入れていきます。献立表を見ながら今日は、明日はどんな食材が使われるか子どもたちと話をしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

味わうってどんなこと?

舌にある味蕾の味細胞に、味物質が触れて起こる感覚を「味覚」といいます。味覚には、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の五原味があります。

生まれて初めて接するのが、母乳(乳糖)の甘味です。甘味と旨味は、生まれながらにして本能的に好む味だといわれています。それに対して、他の味は学習して覚える味で、味わい学習(味覚学習)が必要です。学習の条件によって「味付けの好み」や「好き嫌い(嗜好)」が生まれ、生涯の健康を左右します。

適温でより美味しく 

料理の適温は、大人では体温を基準にして±20℃前後と言われていますが、子どもの場合は口腔内の発達から考えてネコ舌が大前提です。3歳未満児では±15℃、3歳以上児では±20℃が適温と言われています。美味しさの温度は大人と子どもでは違うので適温でより美味しく頂きましょう。

お月見を楽しむ

旧暦8月15日前後の満月を十五夜といい、ススキを飾り、月見だんごやお酒を供えて月を拝み愛でる風習があります。また豊作を祈る収穫祭としても広がりました。

今年は9月13日が十五夜の為、お月見団子に見立てたおやつを提供する予定です。

クラスのようす

くまのみ組 スイカに触れました。遠くから見せると丸くてボールのようなスイカに手をのばして遊びたそうにしていましたが、目の前まで持って行くと大きなスイカに驚いてイヤイヤとする姿が見られました。栄養士がしばらく目の前で転がしたりポンポンと叩く様子を見せると恐るおそる手をのばし、ペチペチとたたいたり、スイカを押して転がす姿がみられました。

ぺんぎん 同じくスイカに触れました。スイカの見慣れない大きさに驚いている子もいましたが、みんなでなでたり、ペチペチとたたいたりして触れることができ、目の前で切ると「わー」と驚いていました。切った断面を見てスイカと分かったようで、早く食べたそうにしていました。みんなで一口ずつ味見をするとニコニコな笑顔になってとても可愛かったです。残りのスイカはその日の給食で食べました。

いるか組 園庭のプランターで育てた枝豆を収穫し、みんなで食べました。段々と育って行く枝豆を見ながら「大きくなってるよ」「できてるよ」と教えてくれていたので、待ちにまった収穫でした。収穫した枝豆を「とれた!」「お願いします」と給食室に持ってきてくれました。収穫した枝豆はおやつの時間に食べました。「おいしい」「おかわりしたい」と自分達で育てた枝豆は格別だったようです。育てた枝豆は半分残して大豆になるまで育てる予定です。

くじら組 みんなで栽培した、トマト・ピーマン・なすを使って何を作りたいかを子ども達と一緒に考えて夏野菜のミートグラタン(チーズ焼き)を作りました。育てた野菜以外にもズッキーニとたまねぎも入れて作りました。

チーム3はピーマンの種取りとたまねぎの皮むき、トマト洗いをしました。ピーマンは縦半分に切った物の種を取ってもらいました。半分に切ったピーマンを見せると「わーすごい」とピーマンの断面や種の入っている様子を見ていました。たまねぎも友だちと協力して皮をむいていました。

チーム4はなすとズッキーニを包丁を使って切りました。包丁を使う前に包丁の置く場所、野菜を押さえる手の形を復習をしました。みんな前回のネコの手を覚えていてやって見せてくれました。なすやズッキーニは前回の人参などに比べると軟らかく切りやすかったようでした。みんな軽く手を添えてあげるだけで切ることが出来前回よりも自分で切っている感覚をつかめたのではないでしょうか。

子ども達と準備した食材をみんなで調理しました。フライパンで豚ひき肉と用意した食材を入れ、子ども達が順番に炒めました。「いい匂いしてきた」「おいしそう」と作っている途中から変化する様子に出来上がりに期待がどんどん膨らんでいるようでした。また、ひき肉が加熱によって色が変化する様子や野菜の色が変化する様子を確認して変化が見られたら次の工程に進むことを伝えると「(肉が)赤から茶色に変わった」や「(たまねぎが)段々透き通ってきた」と子ども達も変化に気が付くことができました。トマト缶を入れて更に煮込み、最後にチーズをまぶして溶けるまで加熱しました。出来上がりを各自盛り付けをして給食の時間に食べました。「おいしい」「おかわりないの?」と自分達で作った料理の出来栄えに満足している様子でした。