おたよりinformation

5月の給食だより

新緑のまぶしい、爽やかな季節となりました。入園、進級を迎え、1カ月が経ちました。明るく元気いっぱいな子どもたちに、私たち調理スタッフ一同、いつも元気をもらっています!

さて、5月の最大イベントといえばゴールデンウィークですが、ゆっくりと楽しい時間は過ごせたでしょうか?きっと、いろんなところへお出かけして、美味しいものをたくさん食べたかと思います。保育園でも、負けないくらい美味しい給食を作り、元気に登園する子どもたちをお迎えします。

私たち調理スタッフが、子どもたちにふれ合える機会は主に、食育活動や給食の時間です。みんな食べることが大好きで、「苦手だけど、今日は食べられたよ」「美味しかった、また作ってね」という嬉しい声をきかせてくれます。食育の時間では、好きな野菜はもちろん、嫌いな野菜にも興味があり、「この野菜にはどんな栄養があるの?」と質問するなど、積極的な姿が見られます。子どもたちの嗜好を知る手段として、担任の先生に聞くこともあります。意外にも、魚のおかずだと人気があり、進んで食べています。ご家庭でよく和食を食べるのかな、と思います。

食育とは

保育園でいう食育とはなんでしょう。簡単に言うと、食の楽しさや大切さを伝える活動です。生涯にわたる食習慣や食に対する考え方の基礎が身につく大切な時期です。たとえば、食事の前に「いただきます」と言うように伝えることも食育の一環です。ももぐみでは食事のリズムをつくることも食育の一部です。ゆらりんでの取り組みは、発達段階に応じて、様々な食材に触れる体験を通して「食」に対する意欲を育みます。

<ゆらりんで大切にしていること>

・げんきに遊んで、お腹がすくリズムをつくる

・手作りにこだわり、旬の食材から季節を伝える

・一緒に食べたい友だちがいることで、思いやりや信頼感を育む

・たのしく料理やお手伝いにかかわる体験

嫌いなものランキング

ゆらりんの子どもたちに直接聞いてみました。そんな野菜にもたくさんの栄養価があります。

1.トマト

中の食感が苦手・・・トマトでよく言われるリコピンには、美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンEなど栄養豊富! 生で食べるより加工品や油を使った料理の方が吸収しやすいです。

2.ピーマン

苦い・・・独特な苦みのあるピーマンですが、ビタミンCもビタミンEも豊富でとっても栄養価が高いです。赤ピーマンは緑ピーマンに比べ、βカロテンやビタミンCは2倍以上、ビタミンEは5倍以上にもなります。

3.なす

見た目、食感が苦手・・・ナスに含まれる水分は、実に全体の約94%。カリウムが豊富に含まれていることもナスの特徴。カリウムには体の熱を逃がす働きがあるため、夏バテ解消に食されることも。

<この野菜が食べられるようになる工夫>

・一緒に野菜を買いに行ったり、絵本を使ったりして親しみを持ってもらう

・旬の美味しい野菜を使う ・美味しく食べる姿を見せる

食事の場が楽しい場所、安全な場所であるために・・・

<大切にしていること3か条>

①たくさんほめる

②無理強いをしない

③だらだら食べず、時間を決める

自己肯定感を育てることで食事に対する意欲が高まります。食べられなかったものが少しでも食べられるようになったら、大いにほめてあげましょう。

嫌いな野菜をあげましたが、食べられる子はもちろんいますし、調理の工夫次第やこんな栄養もあるよと知識を持つことで、食事に興味がわく子もいます。食べられた!という自信をつけるには、料理に隠すことはしません。無理強いをせず、保育園の食育や給食を通しても、自らたくさんの食材に興味を持ってもらえると嬉しいです。