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10月の給食だより
夏は猛暑日が続き台風がたくさん来たりとジメジメと蒸し暑く、夜は熱帯夜で寝苦しい日もありましたが、少しずつ日が暮れるのが早くなり夕方はだいぶ涼しくなってきました。秋といえばスポーツの秋や読書の秋、そして食欲の秋です。秋には美味しい食べ物がたくさんあります。よく噛んで食べすぎに注意してくださいね!
噛むことの大切さ
最近ではやわらかい食べ物が多くなり噛む回数が50年前に比べて半分ほどです。「噛む(咀嚼)」ことで身体に良い影響がたくさんあります。
①あごを発達させる
あごが弱かったり、ゆがんでいたりすると、体全体の筋肉や姿勢に大きく影響します。幼いころから噛む動作をたくさんすることで、あごの骨は強く丈夫になり、歯並びも良くなります。
②だ液の分泌が増える
だ液には食べ物を消化吸収しやすくしたりカルシウムと結び付いて歯を強くしたり、口の中を清潔に保ち虫歯を予防します。また、がんや老化の原因となる活性酸素を消す作用もあることが分かってきています。
③食べすぎを防ぐ
よく噛むと満腹中枢が刺激され、満腹感が得られます。これによって食べすぎを防ぎ、肥満を防止する効果があります。
④脳を発達させる
脳が刺激されて血液の流れが活発になり、脳が活性化されます。脳が未発達だと、いらいらや衝動的な行動を抑えられなくなります。
⑤気持ちを落ち着かせ、集中力を高める
脳内に緊張を和らげる化学物質が増え、気持ちを落ち着かせることができたり、集中力や記憶力を高める効果があります。
⑥豊かな表情が生まれる
あごだけでなく頭蓋骨全体がバランスよく成長します。口を動かすことで表情も豊かになります。
噛むことの大事さの認知
宇宙食の最初は流動食で、ただ栄養が取れれば良いというものでした。このような食事では元気がなくなり、身体の調子を壊してしまいました。噛まないことによって起こったと考えられ、その後固形の食事へと変えられています。
◎どんな物を食べたら噛む訓練になるでしょうか?
リンゴや柿など少し硬めの果物から始めて、かみごたえのある物を取り入れてみてください。園ではもも組はりんごや柿は縦に切りスティック状にして出しています。すずらん組は八等分に切った後、さらに縦に三等分にして出しています。おせんべいのようなパリッとした硬さではなく、繊維の多い食品などが良いです。具体的には、セロリやゴボウ、レンコンなどです。セロリやゴボウは子どもにとっては食べにくいかもしれませんが、ケチャップなど子どもが好きな味にすると食べやすくなります。園ではごぼうをささがきにして豚汁に入れました。皆よく食べてくれていました。いつものみそ汁を具だくさんみそ汁にするだけでも噛む回数が格段に上がりますので、よろしければお試しください!!
*噛む時の姿勢は足がしっかり床についていると安定してふらふらしません。椅子に浅く腰かけて座り、床を踏みしめることでまっすぐ安定します。保育園では成長にあわせて足置きを使用しています。
10月の食育内容
もも組・・・かぼちゃに触れる すずらん組・・・かぼちゃの種取り さくら組・・・かぼちゃを潰す・丸める
すみれ組・・・さつまいもサラダ ひまわり組・・・お弁当作り ゆり組・・・炊き込みご飯作り