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2月の給食だより
寒さの本番、2月となりました。調理室の水はきんと冷たく、吐く息は白く。お茶や出汁を沸かし始めて、すこしずつ部屋の寒さが緩んでいきます。そんな冷たい冬の空気や匂いは子どもの頃の記憶を思い出させてくれます。暖かい布団のなかに、台所から流れてくるおみそ汁の匂いや、ごはんの炊ける匂い。灯油ストーブの匂いは部屋が温まる合図。ようやく布団から抜け出して朝ごはんを食べる。今思うと子どものころの何気ない日常は、水が冷たくても朝ごはんを用意してくれて、寒い部屋を暖めてくれる家族の愛情があってこそですね。保護者の方から、家だとクッキングの食育がなかなかできないので保育園でやってもらえるのはありがたいという声をいただきます。ですが、包丁を使うとかクッキーを作ることだけが食育ではなく、空気や匂い、味、暮らしのしぐさで季節を感じることのほうがより大切な食育です。おなかが空いて、温かいごはんを家族で食べる。それもかけがえのない食育です。
子どもも飲める甘酒
末年始、感染症予防のためになくなって寂しかったものは、神社でのふるまいの甘酒…。甘くてぽかぽかからだが温まる甘酒。では甘酒には2種類あるということをご存じですか?
*酒粕甘酒・・・日本酒を製造する際にできる酒粕に水と砂糖を添加したもの。日本酒の香りが感じられる。安価なためふるまいの甘酒はたいていこちら。アルコールが含まれる。
*米麹甘酒・・・米麹を発酵させて作る。米のでんぷんが麹によってブドウ糖に変化するので、砂糖を添加しなくても甘い。 アルコールは含まれない。
お子さんも飲むことができる甘酒は米麹を発酵させて作る米麹甘酒です。必須アミノ酸、ブドウ糖が豊富に含まれていることから、飲む点滴といわれています。スーパーで購入できますが、酒粕甘酒も米麹甘酒も、どちらも甘酒と表記されているので原材料をよく見ましょう。希釈するタイプは甘さを調節できて、紅茶やココアと割ったりとさまざまな飲み方ができておすすめです。初めて飲む方は、お米の粒がないペーストタイプがなめらかで飲みやすいです。
米麹から甘酒を作ってみよう!
【材料】
・米麹・・・300g
・60℃の湯・・・600cc
【作り方】
1.きれいに洗った鍋に米麹と60℃の湯を入れます。
2.IHの保温機能、またはガス火のごくとろ火で6時間保温します。たまにかき混ぜ、温度が高くなったときは火を落とすなどして60℃前後をキープ。発酵がすすむと水分がでてとろみがつき、甘い香りがします
3.味見をして十分に甘さを感じられたらできあがり。ミキサーやブレンダーにかけてペーストにすると飲みやすく料理にも使いやすいです。製氷皿や、バットに浅く流し入れて冷凍し、切り分けて小分けにすると便利です。
長時間火にかけるのは不安、大変…という場合は、ヨーグルトメーカーで保温したり、炊飯器の保温機能でも甘酒を発酵させることができます。雑菌が繁殖しないように糠や汚れをよくふき取りましょう。
基本の甘酒
・甘酒ペースト・・・50g
・水・・・150cc
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1.甘酒ペーストと水を小鍋に入れ、火にかけ沸騰直前まで温めてできあがり。
甘酒ココア
・ピュアココア・・・小さじ1
・甘酒ペースト・・・50g
・水・・・150cc
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1.小鍋にピュアココアを入れ、水を少しずつ加え練りのばします。
2.甘酒ペーストを加え、沸騰直前まで温めてできあがり。
甘酒ジンジャー紅茶
・紅茶パック・・・1個
・おろし生姜・・・少々
・甘酒ペースト・・・50g
・水・・・150cc
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1.小鍋に水を入れ火にかけ、紅茶パックを加え濃く煮だします。
2.おろし生姜、甘酒ペーストを加え沸騰直前まで温めてできあがり。生姜の繊維が気になる場合は濾しましょう。
今月のイベントと食育活動
もも組・・・乾麺(うどん)の感触を楽しむ・折る
すずらん組・・・フルーツヨーグルト作り
さくら組・・・りんごジャム作り
すみれ組・・・噛む力を育てよう
ひまわり組・・・ピーラーを使って干し野菜を作る
ゆり組・・・日本各地のみその味比べをしよう
2日(火)節分メニュー
26日(金)お誕生日会メニュー
ゆりぐみが作った献立・・・1日(月)、3日(水)、4日(木)