おたよりinformation
11月の給食だより
からっとした秋晴れの日は暖かな日差しで過ごしやすく、朝晩はひんやりとした空気に冬の気配を感じています。季節が移りかわるこの時期こそ、日本ならではの情緒を感じますね。
冬にそなえた身体つくり
さて、冬を迎える前に身体の冬支度を始めなくてはなりません。感染症がはやる冬はとくに大切になります。健康な身体作りは、毎日の積み重ね。1日だけバランスの良い食事をしても、効果は得られません。かといって、毎日バランスよく…と思っていても続かないもの。まず一番簡単に始められることは、意識をすることです。
具体的には
・朝ごはんを食べる(火の通ったものを必ずひとつ。胃を起こし、負担が少なくなります)
・1食に、最低1種類のたんぱく質を入れる(肉、魚、卵、大豆製品)
・食物繊維が豊富な食品をおやつに選ぶ(ふかしさつまいも、プルーン、干し柿など)
・水分を多く摂る(老廃物の排出や消化器官のはたらきを促進します。ミネラル豊富な麦茶がおすすめ)
続けるコツは「~しない」ではなく、「~する」という行動目標をたてることです。大切なのは、食事を楽しむこと。してはいけない、食べてはいけない、にとらわれると、食事が楽しくなくなってしまいます。また、「~しない」というのは自制的な消極的行動ですが、「~する」という目標で積極的に行動をし、より健康への意識が高まります。
昨今、パーソナルジムが流行し、理想の体をつくるボディメイクの意識が高まっていますが、どこのジムでも必ず最初にすることがあります。それは、目標となる理想の自分を強くイメージをすること。その理想の自分と現在の自分との差を埋めるために積極的にトレーニングをしたり、食生活を見直すことができます。
日ごろの健康への意識にも同じことが言えます。健康な身体作りというと漠然とした目標ですが、「肌年齢を−10歳」「お通じを1日3回」と自分に合った目標を具体的にひとつ決めると、美肌効果のある緑黄色野菜を1食に2つ入れる、油を良質な植物性に変える、水溶性の食物繊維をとる、おやつはナッツやドライフルーツにする、など行動目標が決まります。また、美肌のために改善した生活習慣による眼精疲労の緩和、お通じが改善することによりむくみや高血圧が予防ができるなど、相互効果が期待できます。
芋ほりのさつまいもでクッキングをしました
先月、ゆりぐみの子どもたちは芋ほりに行き、たくさんのさつまいもを保育園に持って帰ってきました。
さつまいもでなにを作ろうか?ゆりぐみの子どもたちと相談して決めました。候補はいきなり団子(難易度★★★★★)、さつまいも蒸しパン(難易度★★★)、さついものカップケーキ(難易度★★)。写真を見ながらどれも美味しそうでとても悩みました。
多数決ではいきなり団子が最多。でも、さつまいもの蒸しパンもほぼ同票。みんなが納得して決められるのが一番いいよね、と話し合いをしました。自分が選んだおやつの良いところをみんなに提案していきます。
*いきなり団子・・・
・ゆりぐみだから一番難しいのがいい。・挑戦したいし、勉強になる。・由来が面白い(熊本の郷土料理。いきなりお客さんがきても作れるから。)
*さつまいもの蒸しパン・・・
・そんに難しくないなら、おうちの人に作ってあげられるから。・さつまいもたくさん入れられるから。・蒸しパンが好きだから。
先生たちが感心するほど、さまざまな意見がでてきて子どもたちの成長を感じました。蒸しパンじゃなくていきなり団子もいいかな、という子どもたち。そこで、おうちでも作れるようにレシピをおたよりに書くね、蒸しパンは調理室で作っておやつに出すね、と約束しました。その結果、みんなが納得しいきなり団子を作ることに決まりました。話し合いのあとに、ひとりの子がこっそり、「先生あのね、ぼく本当はカップケーキが作りたかったの…でもみんなが蒸しパンかいきなり団子を選んだから言えなかったの。だからカップケーキもレシピを書いてくれる?」とわたしに伝えました。
「もちろんだよ。我慢させてしまってごめんね、ありがとう。」と約束しました。なので今回は、おたよりの裏面にさつまいものおやつ3種類を掲載しています。ぜひおうちでも作ってみてください。
さつまいものカップケーキ
*材料 (直径5cmカップ 3個分)
・さつまいも・・・60g
・塩・・・少々
・ホットケーキミックス・・・100g
・豆乳(牛乳でもOK)・・・1/2カップ
*作り方
1.さつまいもはよく洗い、皮をむかずに1cm角に切り、耐熱皿に入れラップをし500wレンジで1分加熱する。軽く塩をまぶす。
2.ボウルにホットケーキミックス、豆乳を加えてよく混ぜる。(溶かしバター10gを加えると風味が豊かになります。保育園のクッキングではアレルギーへの配慮により省略しました。)
3.カップ(耐熱)に2の生地を入れ、上に1で加熱したさつまいもをのせる。
4.170℃オーブンで15分焼いてできあがり。
☆POINT! さつまいもに塩をまぶすことでさつまいもの甘さが引き立ちます。
さつまいもの蒸しパン
*材料 (直径5cmカップ 3個分)
・さつまいも・・・60g
・塩・・・少々
・ホットケーキミックス・・・100g
・豆乳(牛乳でもOK)・・・1/2カップ
*作り方
1.さつまいもはよく洗い、皮をむかずに1cm角に切り、耐熱皿に入れラップをし500wレンジで1分加熱する。軽く塩をまぶす。
2.ボウルにホットケーキミックス、豆乳を加えてよく混ぜる。
3.カップ(耐熱)に2の生地を入れ、上に1で加熱したさつまいもをのせる。
4.蒸気があがった蒸し器にカップを置き、8分蒸してできあがり。
※蒸し器がない場合 →耐熱の平皿にカップを置き、ふんわりラップをかけ500wレンジで2分加熱。取り出して楊枝をさし、中心がゆるければ30秒ずつ加熱していく。
☆POINT! 弱火で蒸せばつるんとまるく、強火で蒸せば花が咲いたように膨らみます。
いきなり団子
*材料(5個分)
・さつまいも(皮をむき直径5cm幅を1cmスライス)・・・5枚
・塩・・・少々
・白玉粉・・・100g
・ぬるま湯・・・90cc
・こしあん・・・50g
*作り方
1.さつまいもは耐熱皿に置き、ラップをし1分加熱する。楊枝が刺せるまで柔らかくする。塩をかるくまぶす。
2.ボウルに白玉粉を入れ、ぬるま湯を加えて練る。耳たぶよりすこし柔らかいくらい。
3.さつまいもにこしあんを重ね、2の生地で包んでいく。(保育園のクッキングでは、片面と側面のみ包みました。)
4.蒸気があがった蒸し器にオーブンシートをしき3を置く。15分間蒸してできあがり。すこし冷めると取り出しやすくなります。
☆POINT! 白玉粉が乾いてくるとぽろぽろ崩れやすくなり包みづらいので、生地はゆるめに練ってください。