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6月の保健だより

4月、5月の疲れが出やすい時期が6月です。新年度から、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症、感染性胃腸炎、とびひなど様々な感染症がみられました。今回は、病院受診のコツをお伝えしようと思います。

上手な病院受診の方法

1.【かかりつけ医】を持ちましょう。

乳幼児期の子どもたちは、成長・発達の個人差が大きく、日々変化していきます。日頃から気軽に相談や指導を受けられるように【かかりつけ医】を持ちましょう。

顔見知りの先生ならば、大人だけでなく子どもたちも安心でき、共に成長を見守っていくことができます。乳幼児健診の結果や予防接種の状況等をふまえて、総合的な診療を受けることができます

2.症状に応じて、【診療科】を選びましょう。

基本的にはかかりつけの小児科を受診し、かかりつけ医の診察、指示のもと他の診療科を受診することが大切です。しかし、日々の生活の中で何回も病院を受診するのは大変です。

受診が出来ず、症状が悪化してしまっては、心配です。

以下の症状が著明な場合には、専門の診療科の受診をお勧めします。

  • 鼻水が多く、耳を触ったり、気にする➡【耳鼻咽喉科】中耳炎や外耳炎の可能性があります。
  • 目の赤み、めやにが多い➡【眼科受診】結膜炎にはうつるタイプの結膜炎もあります。
  • はっきりとした湿疹や発疹    【皮膚科受診】

膿んでいる傷、かきこわした傷  症状に合った塗薬を処方してもらえます。

※耳鼻咽喉科では、鼻水の吸引や耳あかの掃除等、専門の処置を受けることができます。

3.症状は【経過を詳しく】医師へ伝えましょう。

受診時には、症状や食事、睡眠等の生活の様子が分かる人が付き添いましょう。難しい場合には、分かる人がメモを書き医師に見せる等、工夫をしてみましょう。ポイントは4つです。

①「いつから」②「どんな症状」③「飲んでいる薬の有無」④「睡眠・食事の状況」を伝えます。

4.処方された薬は【指示通り】内服しましょう。

処方された薬は大切な治療の1つです。症状が良くなってきたからと中止するのではなく、飲み切る事が基本となります。特に、抗生剤は原因菌に直接作用する大切な薬ですので、飲み切りましょう。子どもたちは、味や見た目で内服を嫌がる事も多くあります。そんな時は、薬を中止するのではなく、処方医や薬剤師に相談しましょう。内服薬の種類や用法を変更したり、飲むコツを教えてくれます。