おたよりinformation

10月の保健だより

全園児の予防接種状況の見直しを行いました。お子さまの接種記録を確認してみてください。

【BCG、ロタ、ヒブ、肺炎球菌】 ほぼ全員接種OKでした。

【4種混合】 1歳をすぎたら、4回目を打ちましょう(3回で終わっているりす、うさぎの子が多いです)
【MR1回目】 ほぼ全員OKでした。

【MR2回目】 1人しか打っていませんでした。ぱんだ組(年長クラス)のうちに2回目を打ちましょう。

【水痘】2回接種ですが1回で終わっている方が多いです。3歳になるまでなら無料で受けられますので、早めに打っておきましょう。

【おたふく】ほとんどの方が1回接種で終わっています。1回では不十分なので2回目を打ちましょう。

【日本脳炎】3歳になったら順次受けていきましょう。幼児でも1回や2回で終わっている子が多いです。

3回目までは早めに済ませておきましょう(4回目は9歳で追加接種です)

【B型肝炎】3回接種が必要ですが、2回接種で止まっている子が7名います。

例えば、おたふくかぜは発症すると治療法がありません。合併症が出るかどうかも運しだいで、出たとしても治療はできず、治ってくれるまで待つか、そもそも治らない場合もあります。ムンプス難聴は聴覚神経の死滅によって起こるので、起きてしまったら治癒することはなく、一生そのままです。

だからワクチンがあるのです。日本では任意接種になっているため、接種率が低く、地域にもよりますが3割程度の子どもしか接種していません。しかもその多くは1回だけの接種です。今年度のゆらりん自由が丘では7割以上の方が接種していて、そのうちの6人が2回接種しています。全国平均と比較すると、嬉しい結果ですが、全員が2回接種をするのが当たり前な社会になってほしいと思っています。

アメリカではすでに2回接種が常識ですが、ある年に6000人の患者が出たことを問題視して3回目の接種を検討しています。日本では毎年だいたい100万人がおたふくにかかり、5000人が難聴になります。

予防接種は子どものためでもあり、家族(自分)のためでもあります。子ども本人の病気の予防、後遺症のリスクを減らせることはもちろん、きょうだいや親がかかるリスクも減らせます。病気になったら、お迎えの調整や通院のため、仕事を早退したり休んだりしなくてはならなくなります。

例えば、水ぼうそうにかかると、すべての発疹が痂皮化(かさぶたになる)までは登園できないので、1週間ほどのお休みが必要になります。その間ほとんどの保護者は仕事を休まざるをえないと思います。(病児保育を利用するのもひとつの手だと思います)このような観点からもワクチンの必要性は高いと考えますので、引き続きご協力をお願いします。