おたよりinformation

11月の保健だより

10月は、発疹のでる子が多かったです。子どもには、ウイルス感染に伴い皮膚に発疹が見られることがよくあります。発熱を伴う場合も伴わない場合もありますが、その多くは特に心配のない一時的なものです。原因がわからないことも多く、名もない風邪ウイルスによる感染症で発疹がでることもあります
発疹の出る病気 (他にもありますが有名なものを)
麻疹(はしか)  

ワクチンで予防ができる

風疹
水痘
手足口病 複数のウイルスが原因となるので、何回もかかる。
りんご病 頬が真っ赤になり、腕や太もも、おしりにレース状の網目模様の発疹。
突発性発疹 ヘルペスウイルスの感染によるため大人からの感染が多い。解熱後に発疹がでる。2回かかることもある。
川崎病 高熱が続き、目や口の粘膜、手足や体の皮膚、首のリンパ節などに症状が出ます。入院治療が必要。
溶連菌感染症 のどにバクテリア(溶連菌)がつくことで起こる。診断・治療が適切でないと、発熱だけでなくかゆみのある細かい発疹が出てきます。抗生物質をきちんと内服することが大切。
じんましん 原因が特定できないことが多い。風邪のウイルス、疲労やストレスなどの体調不良による場合も多い。

インフルエンザの予防接種が10月から始まりました。子どもは2回接種というのがこれまでの常識でしたが、世界的には、子どもも条件次第で1回接種でよい、と考えられるようになってきています。

☆厚労省は、インフルワクチン接種に関し「13歳以上は1回接種」と通知を出しました。しかし、13歳未満はこれまで通り2回接種の方針のままです。 

☆WHOや米国予防接種諮問委員会では、過去に接種歴がある子どもは、1回接種でよいとの見解を示しています。

☆過去に2回以上接種したことのある子は、今季は1回接種で対応しているクリニックもあります。

一般的に子どもが2回接種とされるのは、免疫システムが未完成で1回のワクチン接種では免疫がつきにくいと考えられるためですが、過去に接種していれば、その免疫の記憶が残っています。再度の接種によってそれを呼び覚まし、補強することができるので、過去に打っている子は、今シーズンは1回接種で大丈夫というわけです。現実的に考えても、お子さんをワクチンのために2回も接種に連れていくのは、金額面でも、手間という面でも大変だと思いますので、ご参考までに。

そして、各病院で毎年ワクチンが不足することがあるようなので、早めの予約・接種をして、集団感染を予防できるよう、ご協力をお願いします。職員一同も、11月に一斉接種を予定しています。予防接種を打ったら園にお知らせください。(連絡帳に書いていただけるとわかりやすいです)