おたよりinformation

2023年5月

暖かく爽やかな風が吹き、お散歩や外遊びが楽しい季節になり、日中はとても過ごしやすくなりましたね。入園・進級して早1ヶ月となり、新しい生活にも少しづつ慣れてきて、給食もよく食べている姿が見られるようになってきた子どもたち。楽しい連休も控えていますが、早寝・早起きを心掛け、バランスのよい食事を食べ、今月も元気に過ごしていきましょう。

 

食具を使うタイミングっていつだろう?

食具を使い始めるタイミングって難しいですよね。「2歳になったからフォークを使ってみよう」「3歳になったからおはしの練習を始めてみよう」など使い始める目安を年齢でとらえてしまうことが多いです。しかし発達には個人差があるので、年齢ではなく子どもの心身の発達を見極めながら進めることが大切です。

手指は小指から発達し始め、その後親指に発達が進んでいきます。スプーンを上手に持てないということは、まだ手指が充分に発達していないケースが多いようです。そんな時は無理に練習せず、手づかみ食べの経験を積みましょう。手づかみ食べは、後片付けのことを考えると億劫になりがちですが、自分の一口量を覚えたりなどすごく大切なことです。そしてまずはスプーンを上から握る持ち方を練習しましょう。上からが上手になったら、次は下から握る持ち方にチャレンジしましょう。下から握る持ち方は、手首を使わないと上手にすくえないので最初は少し難しいかもしれません。下から握る持ち方も上手になったら、鉛筆握りに移行するのが一般的な持ち方の流れになります。

また、はしも使い始めるタイミングは難しいですが、目安としては鉛筆握りでスプーンやフォークを使える、鉛筆で四角が描けるなどが言われています。はしを使うには、指の力に加えて、手首をうまく回転させることが必要です。手指がそこまで発達していないうちにいくら教えても、はしは使えるようになりません。かえっておかしな持ち方になったり、変なくせがついてしまうだけです。適切な時期を待ってから始めれば、無理なく正しいはし使いが身に付きます。将来正しく使うことができるよう、焦らず、叱らず、比べず、できたことをほめてあげ、見守ることが大事になってきます。保育園でもひとりひとりの成長に合わせ各クラスで食具の使い方を進めています。

 

 食育クイズ

Q 端午の節句のお菓子に使われている葉は?

①柏 ②桜 ③笹

A 正解は①端午の節句には柏もち。

柏の葉は次の新芽が出るまで古い葉を落とさないことから、家系が途絶えず子孫繁栄することへの願いが込められています。